7月から始まる予防医学シーズン①特定健康診査
すでに8月が終わりかけていますが、日本では7月から予防医学のシーズンがはじまるのをご存知でしょうか。
予防医学は多岐にわたるので順々にブログで解説していきたいと思います。
まず今回案内するのは予防医学シーズンの一番の目玉「特定健康診査」。特定健診と呼ばれています。
これは40歳以上の国民健康保険をもつ市民を対象とした生活習慣病チェックを目的とした健診です。75歳からは名前が変わりますがほぼ内容は同じです。
実施期間は7月~1月末です。
7月に市から案内が送付されるはずなのでまだ見ていない方は郵便物の確認をぜひ行ってください。
国民健康保険以外の健康保険に加入されている方もほとんどの場合、これに準じた内容の健康診断がついています。
具体的な項目は以下の通り
・問診 身体所見
・身長、体重、腹囲(メタボリック症候群の診断に必要)
・血圧
・尿検査
・採血(肝機能、腎機能、コレステロール、糖尿病検査、尿酸値、貧血検査など)
・心電図検査
メタボリック症候群、高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症といった生活習慣病のメインに加え、それらの合併症である腎臓病、肝臓病、心疾患も軽く手をだしているといったラインナップです。
こうして国は万病のもととなる生活習慣病のチェックを徹底しようとしているわけです。
ただし特定健診だけを受けて満足してはいけません。生活習慣病チェックに特化しているため、がん検診の要素がほとんど入っていないのです。一般の健康診断ではほぼ必須項目であるレントゲンすら入ってないことに気付かれましたでしょうか。
特定健診の案内と同時にがん検診の案内も必ず確認し、適当なタイミングで受けることをお忘れないようにしてください。
当院ではかかりつけ医の役割として重要な予防医学の実践にかなり力をいれています。通院されている方はもちろん、どなたでも当院での特定健診を体験していただきたいと思います。