帯状疱疹の治療
症状例
- 痛みを伴う発疹
典型的な経過の例
胸や背中に痛みがあり、しばらく様子みていたら皮膚のできものができているのに気づいて受診
痛みやかゆみを伴う発疹で以下のような特徴があれば帯状疱疹が考えられます。
- ピリピリとした痛みやかゆみを伴う皮膚のできもの
- 左右どちらかにかたよって帯状に発疹が分布している
- 痛みが先行して数日~1週間おくれて発疹がでてくる
- 小さな水ぶくれがあつまったような発疹(疱疹)
原因
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因の病気です。こどものころに水ぼうそうになると、治ったあともウイルスは体に潜み続けています。そのウイルスが何らかのきっかけであばれて起こるのが帯状疱疹です。50歳を超えると発症頻度があがり80歳までに3人に1人が経験すると言われています。
治療方針と後遺症
帯状疱疹と診断がついたら抗ウイルス薬で治療を行います。塗り薬も適宜併用します。痛みに対しては痛み止めを用います。
発疹は水ぶくれからかさぶたに変わり治っていきます。
皮膚症状はなおっても神経痛が残ってしまうことがあります。帯状疱疹で一番怖いのはこの神経痛の後遺症(帯状疱疹後神経痛:PNH)です。人によっては何年もつらい痛みが残ってしまいます。
この後遺症を防ぐために最も重要なことは1日でも早く抗ウイルス薬での治療を開始することです。疑わしい症状があればはやく受診してください。
ワクチンについて
50歳以上の方はワクチンで帯状疱疹を予防することができます。ワクチンは2種類ありますが、費用の差が大きく、効果にも違いがありますので、接種にあたっては医師とご相談ください。