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7月から始まる予防医学シーズン③その他

[2018.09.10]

特定健診、がん検診と簡単に説明しましたが、予防医学はまだあります。

・骨粗しょう症

女性は閉経後、ホルモンバランスの変化により骨密度の低下が生じます。その結果2人に1人の女性は治療対象となる骨粗しょう症になると言われています。

骨粗しょう症は骨折につながりますが、一番怖いのは転倒しての大腿骨骨折です。手術してリハビリして長い間病院に入院することで一気に体力が落ち、多くの場合完全にもとの生活にはもどれません。介護が必要となる原因の20%弱が骨折というデータがあり、高齢化社会において骨粗しょう症の予防は非常に重要です!

市からの案内では40歳~70歳で5年ごとに検査が可能ですが、個人的にはもう少し間隔は短く検査したほうが良いと考えています。当院で検査可能ですからぜひご相談ください!

・肝炎ウイルスチェック

B型肝炎 C型肝炎ウイルスの感染がないかの確認の検査です。輸血やタトゥーなどをきっかけに感染することがあり、B型肝炎、C型肝炎ともに肝硬変から肝がんへと進展する可能性の高い病気です。市からの個別通知の案内は40歳で届き、40歳以上で過去に検査をしたことのない方は申し込みで検査を行うことができます。

いままで受けたことのない方はもちろん、昔言われたけど今どうなっているのかよくわからないという方も是非ご相談ください。

・歯周病検診

奈良市の歯周病検診は40・50・60・70歳のタイミングで歯周疾患検診受診票というものが送られます。口腔内の管理が全身に及ぼす影響はご存知の方も多いと思いますが非常に多岐にわたります。糖尿病、メタボリック症候群、認知症、がん、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、骨粗しょう症などあげだすとキリがありません。

高齢化社会を考えると、誤嚥性肺炎のリスク増大は特記したいところです。誤嚥性肺炎での入院が長期入院になり、家に帰ることができなくなる、という経過は、総合診療の世界では日々経験することです。

10年に一度の検診では到底歯の管理はできません。これはきっかけにするだけで、実際には定期的な歯科受診をおすすめします。歯科受診でも内科の処方内容や治療経過は重要ですのでご相談いただければと思います。

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