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新型コロナ第二波はお盆前にピークアウト インフルエンザワクチンと冬への備え

[2020.09.25]

もうすぐ10月に入りますが、今一番問い合わせが多いのがインフルエンザワクチンです。当院では例年予約制ではなく、かかりつけ患者さんは来院時に在庫があればうってもらう体制で実施しており今年もその予定です。在庫がなければ次回受診時または後日ワクチンのみの受診をお願いしています。かかりつけ患者さん以外のワクチンのみ希望の場合は来院当日に連絡していただいて在庫があれば当日の取り置きのみ実施いたします。

厚生労働省やメディアで高齢者の早期接種の推奨などありますが、混乱をさけるため例年通り11月末までの接種で十分と考えています。最終的にはみなさん接種していただけるはずですので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

さて新型コロナですが、お盆の前に増加数は上りどまりピークアウトしたと考えてよさそうです。なにか具体的な政策がなされたわけではないので国民の意識によるものとしか考えにくいです。今は奈良も観光客や修学旅行生も戻ってきて、レストランにもお客さんが増えています。コロナとともに生きる新しい生活様式がかなり定着したように感じます。第一波は緊急事態宣言でゼロに近くなるまで抑え込みましたが、第二波はゼロを目標にせずクラスター対策中心の対応ですからこのあとゼロ近くまで少なくなることはないでしょう。

第二波でわかったことがいくつかあります。ひとつは、若者がかかってもまず死なないこと。高齢者に広げず、若者にだけ感染をとどめる方法があるのならコロナは無視してもいいのでしょう。その確実な方法が存在しないのは明白ですが、近い方法として現在考えられているのが、介護施設の入所時や病院入院時に全員PCR検査、医療従事者の定期的なPCR検査です。これらによって高齢者など重症化リスクが高い集団への感染リスクをある程度さげることができます。また、海外からの入国者のPCR検査は現在の海外の状況を考えると必要でしょう。もうひとつわかったことは、日本人は国が特に何もしなくても国民の意識のみで抑え込むことができたということです。つい最近までインドは1日10万人の感染者を出していましたがそんなことにはなりませんでした。衛生環境も全く違いますし国民性だけでできたことではありませんが、今後も悲惨な状況は避けられるように思えるようになりました。

そして気候は一気に秋らしく涼しくなりました。すぐに冬が来ます。医療機関はインフルエンザと新型コロナのダブル流行への対応・対策に苦慮しています。希望としては、オーストラリアでは冬が来ましたがこの7月のインフルエンザの報告件数が昨年の1000分の1だったという驚くべき結果がありました。受診控え、検査控えがあったことは容易に想像できますがそれでも1000分の1は明らかに流行がほとんどなかったと言えるので日本でもおなじように流行しないことを期待してしまいます。ただ発熱があったときにインフルエンザかも、、、コロナかも、、、と心配になったときにクリニックでもある程度ニーズに応えて対応できるよう当院でも準備をすすめています。

みなさんもまず体調をくずさないことが重要ですので、無理をせず感染対策を継続し、この冬をのりきれるよう心がけてください。

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