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健康診断は受けるべき? その②健診の対象は

[2019.11.18]

前回の健康診断は受けるべき?「①健診の役割」から、かなり間があいてしまいましたが、「②健康診断をうける対象」についてコメントしていきたいと思います。

 

みなさん自分がどんな健診を受けられるか知ってますでしょうか。

 

もちろん高いお金を出して人間ドックを受ければ何でも受けることはできます。ここで聞いているのは自分がどんな健診を安く受けられるかということです。

 

健康診断もがん検診も保険診療ではなく、自由診療です。保険診療で行う検査は、なんらかの症状や異常があって医師が必要と判断して行うものでなくてはならないため、症状や異常が存在しない予防医療は基本的に自由診療となります。

保険診療の患者自己負担は3割以下なのに対し、自由診療は10割患者負担であるため、健康診断もがん検診も補助なしで受けるとかなり高額になります。そこで自治体等は予防医療を充実させるため、補助をだして保険診療で検査を受けるのと同じかそれ以下で受けられる制度を用意しています。ですから自分はどのような補助をうけることができるのか、これを知ることで自分がどんな健診を受けられるかということが分かるのです。

 

以下に例を示しますので参考にしてください。

 

・企業の義務として社員に行う健康診断

まず会社員の方は、会社が会社員に毎年(無料で)健康診断をうけさせる義務があるためその健診をうけることが基本になります。法令で定められた検査項目だけのことが多いですが、いろいろなオプションがついていたりするところもあります。

・社会保険で主に社員の家族に対して行う健康診断

会社員の家族は会社の社会保険から健康診断の補助をうけることができるようになっています。多くの場合、次の特定健診と同じ内容です。

・特定健康診査

40歳以上の国民健康保険の方を対象とするもので、生活習慣病を見つけることを主な目的としたものです。

 

これだけでほぼすべての40歳以上の成人が健康診断を毎年受けることができます。

 

今回はどんな健康診断を受けられるのかということをテーマにしたため、健診をうけるべきかという答えにはたどり着きませんが、少なくとも生活習慣病で通院している人が生活習慣病をみつけるための健康診断を受ける必要はないように感じますね。

 

次回は健診の項目に関することをコメントしていきたいと思います。

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