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ドクターブログ

奈良でクラスター発生。新型コロナウイルスPCR検査対象は?(2020.08.17更新)

先日、天理大学ラグビー部でクラスターが発生しました。

今はだれもが感染する可能性がある状況です。ひとり感染すればそれなりの確率で生活をともにする周囲の人間に感染させてしまいます。生活をともにする集団がクラスターとなるリスクをゼロにする方法はありません。

歌舞伎町の夜の街などで推測されるような管理者側にあきらかな対策不備があるのであれば多少責められるかもしれませんが、基本クラスター発生を責めるべきではありません。

高校や大学の寮、高齢者施設、老人ホーム、集団生活をしていたらどこもクラスターになるリスクを抱えています。店に行くのではなく、生活しているのですから集団生活をやめさせることはできません。結局、早期に発見し、接触者にPCR検査を行い、クラスターを発生させない、または拡大させないことしか対策はありません。

この対策を豊富な財力で限りなく理想的な形で実行しているのがアメリカのプロバスケのNBAです。選手をホテル内に隔離し毎日PCR検査を全員に受けさせています。感染しても極めて早期に見つけることができるでしょう。偽陽性でも偽陰性でもいいんです。クラスター化させないことが目的ですから。

おなじことを日本人全員にはできませんが、現実にはどうすればいいのでしょうか。個人的にはNBAを理想としてどう近づけるかを考えていくのが良いように思います。毎回言いますが、これは現時点での考えであって、以前は違う考えを持っていましたし今後も変わっていくでしょう。

ではPCR検査をどのように使っていったらいいか。NBAに近づけるのであれば、陽性患者がでたらその接触者をできる限り広く検査し、それ以外は検査のキャパ限界になるまで検査のハードルを下げる、といったところでしょうか。

6月ごろからPCR検査は初期の重症化予防を目的とした検査から、感染拡大防止を目的とした検査へ見直されています。つまり検査のハードルが下がって検査対象が広がっているということです。

具体的にはどのくらい広がっているのでしょうか。

医師の判断にゆだねられているので個々のケースで違ってしまいますが、おおむね現状の共通認識と思われる基準の例を記載すると以下のとおりです。

・2週間以内に陽性患者と接触

・2週間以内に感染リスクのある場所に滞在した

・会社や学校、自宅などに熱を出している人間がいる

・医療機関や介護施設に勤務している

どうでしょうか。これが症状の有無を問わないとなるとかなりの人数が検査対象となります。

今後も基準は感染状況、医療キャパシティの状態で変わっていくでしょうがやはりできる限り検査の幅はひろげていくという方向性が正しいように思います。

さいごに、接触確認アプリの登録をおすすめします。スマホでアプリをダウンロードするだけで完了し、個人情報の入力など必要ありません。最善の策ではないと思いますが、日本が実施している積極的な感染対策は現状これしかありません。

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