クリニックでのコロナ騒動 大変ご迷惑おかけしました
2021年4月23日から5月15日までGWをはさんで3週間にわたって対面診療を休止し、電話診療のみの対応とさせていただいておりました。
クリニック関連でコロナ陽性が出たとアナウンスしておりましたが、結局クリニックに直接勤務する人間で陽性になったのは名誉院長と院長の私の二人でした。どこまで広がるかが分からない間は正確な情報を公表できず申し訳ありませんでした。
4月21日名誉院長の発症から始まり4月22日に検査して陽性と判明しました。感染源の明確な特定はできませんが、感染リスクのある行動歴はありました。現在日本中ほとんどが変異株に置き換わっており、今回もやはり変異株でした。
すぐにスタッフ全員、家族全員検査して全員陰性を確認し一安心しましたが、家庭内感染はほぼ必発に近い変異株の力は凄まじく、残念ながら遅れて名誉院長家族と(クリニック兼名誉院長宅を運悪く行き来していた)私の家族に発症あり感染が確認されました。そこから最後に院長の私が家庭内感染で陽性となりました。PCRで一度陰性を確認できてもタイミングによってはあとから陽性が出てくることを実感させられました。
名誉院長は毎日出勤しているわけではないこと、私が遅れて陽性になったので陽性になったときにはすでに対面診療を休止してしばらく経っている状態であったことが幸いし、患者さんと感染リスクがある状態で接することはほぼありませんでした。当然普段から感染対策は行っていることもあり、把握している範囲で患者さんへの感染はなく、ほかのスタッフにも感染の拡大はありませんでした。
結局職場での基本的対応は間違ってなかったけれど、家庭内感染は避けられなかったということです。
最後に陽性となった私が5/9に治癒認定をもらい、全員治癒認定となり今回は収束しました。通常診療再開は5/9よりさらに1週間遅らせ、クリニック内は業者による清掃にも入ってもらいました。スタッフは複数回のPCRを行い、陰性を確認していて全員体調不良はありません。
私の咳はまだ軽く残っていますが感染力は絶対にありません。気にされる方はいらっしゃると思うので不快な気持ちにさせてしまい申し訳ありませんが、ご容赦いただき、私たちの対応を信用して安心して来院していただきたいと存じます。
今回振り返れば、反省点、運良かった部分も運が悪かった部分など数多くありますが、身をもって感じてみなさんにお伝えしたいことは、周りの近しい人間のなかにコロナの人はいないだろうとは決して考えないでください。現状ほんとに誰が陽性でもおかしくありません。誰とも濃厚接触者となる関係を持たないことが重要です。
感染するだけでなく濃厚接触になるだけでも精神的、社会的苦痛は計り知れません。
具体的には職場、プライベートを問わずお互いマスクをして3蜜を避けて人と接すること、そして一番大事なのは「生活をともにしない人と食事をしないこと」です。こういう方法なら食事しても高い確率で大丈夫というものはあるでしょうが、もう今は「しない」を推奨します。
緊急事態宣言でゆっくりと感染者数は減っていくかもしれませんが、いまの変異株の勢いがそれだけで抑え込めるような気がしません。
もうワクチンというゴールは見えています。当院でも75歳以上のワクチン接種が6月より開始します。いま感染したら絶対後悔します。なんとかワクチン接種まで我慢しましょう。ワクチン後にまた新しい問題はでてくるでしょうが少なくとも今よりもずっと良い状況だと予想します。
対面診療休止期間中の予約の方には大変ご迷惑をおかけしました。予約制にしていたおかげでなんとかこちらから連絡をとって対応することができましたが、どうしても不十分な診療となってしまいました。昨年6月に予約制にしたのはこのような事態に対応できるようにという意図もあったのですが残念ながらそれが現実になってしまいました。
またこの間、予想しなかった問題も多くでてきてご迷惑をおかけすることがありました。同じような事態はそうそうないと思いますが、何事も次に活かしていきますので何卒今後ともよろしくお願いいたします。